福祉教育の推進

現状

愛知県内における児童・生徒への福祉教育の推進については、昭和50年代から「学童生徒へのボランティア活動普及事業」として、県社協が福祉協力校の指定を行い、障害者など当事者を学校に招く等、障害者の理解、福祉の心を育むための「福祉実践教室」を実施し、障害者の社会参加活動に寄与するとともに、多くの児童・生徒に対して福祉の理解や思いやりの心を育む等、大きな成果を得てきています。
現在は、市町村社協単独校として(平成26年度実績599校)継続実施しており、命の尊さの学び等、福祉学習プログラムも多種にわたってきています。
一方、学校教育活動における福祉体験学習は、「総合的な学習の時間」等の時間的な制約を受け、技術的な体験にとどまっているところもみられます。

福祉実践教室

1981年(昭和56年)の「国際障害者年」を記念し、障害者への正しい理解と福祉向上をめざすことを目的として開始されました。
この教室は、児童・生徒が点字・手話・車いす・要約筆記・盲導犬・視覚障害者ガイドヘルプ等さまざまな器具や方法を体験することにより、障害者に対する正しい理解を深め、日常的な実践活動の契機とするために開催しています。

効果

学童・生徒が主体的に福祉教育に取り組むことができるような工夫や、学校別(小・中・高校や小学低学年、高学年等)プログラムの実施、地域の高齢者、障害者、児童等との交流や、福祉施設での体験活動へとシフトしていく必要があります。
このような身近な地域での体験活動を通して、「福祉の心」を理解し、「生きる力」を育むことを目指します。

具体的な事業内容

【1】プログラム開発・先駆的個別支援

現在実施されている「福祉実践教室・福祉体験学習」を見直し、地域の社会資源を活用した、子どもが主体的にかかわり体験できる福祉体験学習のプログラムの検討・開発を行います。

市町村社協ボランティアセンターの先駆的事業に対して、One'sサポート事業により、個別支援を行います。

【2】学校、社協、地域での福祉教育推進の仕組みづくり・人材育成

学校、社協、地域がそれぞれの特徴・役割について理解を深める場をつくるためのセミナーを開催します。